小規模ECサイトでも導入できるコンテンツマーケティングの3つの方法

ECサイトのコンテンツマーケティング

ここ数年、「ECサイトのメディア化」という考え方が注目を集めています。

従来のECサイトは、サイト内のコンテンツのほぼ全てが商品詳細ページでした。

 

しかし、Googleなどの検索エンジンのアルゴリズムが精度を高め、商品詳細ページしかないECサイトでは検索エンジン経由の集客が困難になってきました。

 

そこで、「顧客に有益なコンテンツを提供して、メディアとしても価値のあるECサイトを目指そう!」というコンテンツマーケティングの方向性が出てきたのです。

 

コンテンツマーケティングとは!?

コンテンツマーケティングとは、良質で顧客のニーズを満たすコンテンツをサイト内で展開することで、検索エンジン経由での集客効果(=SEO対策)を高めるマーケティング手法のことです。

 

特にGoogleが検索エンジンの精度を高め、小手先のSEO対策(被リンク対策など)が通用しなくなったことから、ここ数年、大きく注目を浴びている手法です。

 

ここでいうコンテンツとは、ユーザーの悩みや疑問を解消したり、ちょっと役立つ情報を提供したり、商品に関する安心感を与えたりするものです。

 

よくある「スタッフ日誌」や「店長ブログ」などでは、まるで個人ブログの日記のような内容が少なくありませんが、そうした内容は不要です。運営者視点ではなく、顧客視点に立って有益なコンテンツを提供しましょう。

 

具体策①:商品を便利に使うためのコンテンツを提供する

自社ECサイトで販売する商品を便利に使うためのコンテンツは、ECサイトとの親和性が非常に高く、商品の売上アップに非常に効果的です。

 

たとえば、『北欧、暮らしの道具店』というECサイトには、「スタッフの愛用品」という連載コンテンツがあり、自社ECサイトで販売する商品を実際にスタッフが愛用しており、その使用感や便利な使い方などを紹介しています。

 

スタッフが実際に使用していることに信頼や安心を感じると同時に、実際の利用者の声も聞けることから、非常に有益なコンテンツになっています。

 

同サイトは、日本のECサイトにおけるコンテンツマーケティングの西欧事例として、非常に注目されており、設立当初は数百万円程度だった売上が、今では億単位にまで成長しています。

 

決して難しいことではなく、簡単に真似できることですので、ぜひ取り組んでみてください。

 

具体策②:顧客の悩みを解消するコンテンツを提供する

顧客の悩みを解消するコンテンツを提供して、その先に商品販売に結びつける。これは、コンテンツマーケティングの王道的な手法です。

 

例えば、ダイエット商品を販売するECサイトであれば、「短期間で痩せたい人」「食事制限無しで痩せたい人」「運動する時間はないけど痩せたい人」など、様々なタイプ別に悩みを解消するコンテンツを提供して、その先に、それぞれのタイプに合ったダイエット商品を紹介すると良いでしょう。

 

商品詳細ページだけが存在するECサイトと比べて、確実に売上はアップします。

現代人は誰もが何かしらの悩みを抱えて生きています。あなたが販売する商品は、どんな人の悩みの解決に繋がるでしょうか。

悩みを解決する方法の1つとして、あなたの商品を位置付けることができれば、確実に売上をアップさせることができます。

 

具体策③:商品の製造工程・買付工程を公表して顧客に安心感を与える

21世紀に入って15年もの年月が経過し、20世紀の象徴だった「大量生産・大量消費」は過去のものになりつつあります。購入する商品の製造工程や買付工程など、商品が店頭(ECサイト)に並ぶまでのバッググラウンドに興味を持つ顧客が増え、自分が納得した本当に良い商品を購入したいという「こだわり消費」が今後のトレンドになると予想されます。

 

自社製造の商品であれば、製造工程を3~5分程度のムービーにまとめて、ECサイトやFacebookページで公開すると良いでしょう。

商品が完成するまでの裏側に興味を持つ顧客は非常に多いので、新しい顧客を開拓するキッカケになります。

 

また、2014年頃からYouTubeマーケティングが注目を集めているように、動画に対する取り組みは今後のECサイト運営でも欠かせないものになります。

 

他社商品を販売するECサイトであれば、買付工程を公開すると良いでしょう。

 

特に輸入品を扱うショップの場合は、「海外買い付け」という消費者にとっては非日常の舞台裏がありますので、旅行記風のテイストを織り交ぜつつ、買付の現場をレポートすると、読み物としても非常に面白いと思います。

 

海外のどんな生産者が商品を作っていて、どんなショップで販売されていて、バイヤーはどんな思いでその商品を買い付けたのか、そんなバッググラウンドをレポートすることで、商品に興味を持つ人を着実に増やすことができます。

 

ECサイトに導入するコンテンツマーケティングのまとめ

コンテンツマーケティングは、一朝一夕で成功する手法ではなく、コツコツと地道に取り組む必要があります。

ですが、長期的に取り組むことで着実に成果に繋がる方法ですので、将来向けて取り組みを開始して下さい。

 

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山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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