読み：ぐろーすはっく英語名：Gross hack
グロースハックとは、主に開発の面での工夫・仕組化により、商品・サービスの改善をモニタリングしながら、その商品・サービスを成長させることです。
ここ数年で新しく誕生した考え方で、まだ定まった定義はありませんが、これからのIT分野において、特に重要視されている注目のワードです。
例えば、オンラインストレージ最大手の米ドロップボックス社は、「他のユーザーを招待するとストレージ容量のボーナスを付与する」という仕組みにより、大きな広告宣伝費用を掛けることなく、ユーザーを爆発的に拡大し続けています。
また、既に衰退したサービスではありますが、日本のミクシィ社のSNS「mixi」は、完全招待制のコミュニティにすることで、立ち上げ初期のプレミアム感を演出し、多くのネットユーザーの興味・関心を惹きつけることに成功しました。ピーク時には、日本の10代～40代のネットユーザーの大半が利用していたほどの巨大サービスに成長しました。
ECサイト業界の事例では、「購入ボタンの色を変更する」「商品写真と商品説明文の配置を変更する」「顧客別にオススメ商品の表示を変更する」などの作業を、開発面の工夫により自動化・仕組化することで、より大きな売上を実現するケースなどが挙げられます。
グロースハックの特徴は、①エンジニアリングの力を活用して、②仕組化すること、の2つです。まだまだ新しい概念ですので、これからの新たな成功事例が出てくると予想されます。自社のサービスを仕組化で成長させる方法はないか、ぜひ考えてみてください。
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