読み：しーず英語名：Seeds
シーズ（Seeds）とは、企業が保有している新しい「技術」「材料」「ノウハウ」などのことです。まだ世の中に出回っていないビジネスの種で、新しい価値を提供し人々の生活を一変させる可能性を秘めているものです。
シーズという言葉は、ニーズとよく対比されます。ニーズ志向が、消費者の顕在化した需要を満たす商品・サービスを作り、その商品・サービスの優位性をアピールして市場で勝負するのに対して、シーズ志向は、自社の強みから新しい価値を創出し世の中に提供する方向性を志向します。
例えば、米アップル社は、従来の携帯電話とは一線を画する「iPhone」を市場に投入することで、消費者すら気がついていなかった新しい需要を創出し、スマートフォンという新ジャンルを生み出しました。スマホの登場と普及により、人々の生活は一変したと言っても過言ではありません。これはシーズ志向です。
それに対して、途上国の人々の「自分でも手の届く金額のスマホが欲しい」というニーズに答えて商品開発をしている、韓国のサムスン社や、中国の格安スマホメーカーなどは、ニーズ志向の企業だと言えるでしょう。
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