今回は集客用の外部サイトのコンテンツの充実を図ることによりアクセスを増やし、ネットショップの売上が上がった事例をご紹介します。
なお、対象のネットショップでメインで販売していたのは医療系の商品ですが、単価が約5万円で類似商品と比較すると高価格帯の部類の商品です。
高額商品を取り扱うサイト作りで重要な事は、お客様の不安要素をどれだけ取り除き、安心と信頼をして頂けるサイトになっているかです。
具体的に行ったことは、お客様の不安要素を取り除くソリューション「解決」となるコンテンツの充実化です。
コンテンツの充実を図る方法は、アクセス増加も期待できるSEOの手法としてもポピュラーな考え方であり、ネットショップのサービス内のブログや、外部ブログでも同様のことが出来ます。
医療系のネットショップの事例ですが、他業種でも参考になる部分が多いと思います。
集客用外部サイトであれ、ネットショップ本体であれ、対策の流れは同じになります。
サイトのアクセスの傾向を知る
ユーザーにアクセスする時に使った検索キーワードから、自社サイトに求められていることを知ることから始めます。
グーグルアナリティクスやショップ管理画面のアクセス解析ツールなどから、検索されているキーワードを確認します。
集客用のブログも同様にキーワードを確認して下さい。
ネットショップの場合は、商品名やブランド名などが上位を占めていると思います。
ブログの場合は、扱っている大きなテーマ(商品カテゴリ)などが多いでしょうか?
しかし、その中に必ず「解決したい」という気持ちの入ったキーワードが見つかると思います。
今回事例に上げた集客用の外部サイトは、テーマが医療に関する事ですので「具体的な病名」や「痛みを緩和したい」という様な意思を感じられるキーワードが多くありました。
※ポイント
独自のコンテンツ量がある程度なければ、検索キーワードは商品名やブランド名が中心になってしまいます。
大きなテーマから派生したコンテンツを沢山作ることで、解決したいという気持ちの入ったキーワードと関連付くのです。
求められていることへのソリューションとなる記事を用意する
アクセス解析などで分析したキーワードから、お客様が解決したい事柄を仮定し、ソリューション「解決」となる記事を用意します。
重要なのは、「説明」だけでなく「解決」まで導ける記事であることです。
「解決」を得ることにより、お客様はサイトのことを「信用」するのです。
さらに商品詳細ページでのコンテンツとしては「この商品で解決できそうだ。」と思ってもらうことも大切です。
今回の集客用の外部サイトでは、「1つの具体的な病名」に対して「具体的な症状となるキーワード」を加えて複数のコンテンツを作りました。
コンバージョンへの導線は確実に作る
コンテンツからコンバージョン(商品購入)への導線(流れ)を分かりやすくします。
記事の最後には、必ず商品購入ページへ導入するためのリンクバナーを配置します。
記事を読んでもらった後は、すぐに商品購入ページへのリンクバナーまたは直接購入ボタンを押してもらえるように、購入につながるリンクなどの位置には気を配りましょう。
ネットショップでコンテンツを充実させるとどうしても長いページになってしまいます。
そのような場合は、ページ上部だけではなく、ページ下部にも購入ボタンを設置できるとベストです。
コンバージョンにどれだけ影響があったのか
集客用の外部サイトに、コンテンツを追加して数日後にはアクセス数が増加、翌月にはその外部サイト経由の商品の販売数が2倍になりました。
またその翌月にはさらに2倍になりました。
施策前と比べると4倍です。
今回の例は、元々アクセスのあるサイトのアクセスの質を強化する様な方法になります。
しかしながら、最小限のコンテンツの追加で結果を出す、効率の良い施策とも言えます。
また、顧客の「解決したい」という気持ちを理解した上でコンテンツを作ることは、顧客の事をより理解することにも繋がり、サービス全体の向上にも繋がります。
つまり、顧客満足度を上げるために必要な取り組みとなるのです。
是非、皆さんも取り組んでみてください。
コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka
ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。