商品・サービスは普通だけど、つい何度も足を運んでしまうお店。
逆に商品・サービスはそれなりに良いけど、何だか居心地の悪さを感じて、それっきりのお店ってありませんか?
今回はECサイトでこの違いを考えてみたいと思います。
ECサイトにおけるリピート対策
普通にビジネスをする上でもリピーターというのはとても大切ですよね。
特にECサイトでは取引をする顧客の顔が見え辛く、何も考えずに運営していれば疎かにもなってしまいがちです。
その為、より口酸っぱくリピーター対策という事をEC運営において言われる事は多いです。
実際にリピート対策は、利益を上げて行く上で非常に重要な事です。
新規や一見の顧客の動向が掴み辛いECにおいて、好みや動向がわかりやすいリピーターは何より大事な存在であるのは変わりません。
メールマガジンや購入特典、購入後のアフターフォローなどで満足度を高めて、リピート率を上げていく施策が必要になります。
ただし、気をつけたいのは施策をやりすぎて新規客が居心地の悪さを感じ、近寄りがたい雰囲気を店舗に作ってしまう事があるという事です。
大事にするべきリピーターですが、それに傾倒しすぎて、逆に新規客が遠のく結果になってしまっては意味がありません。
気をつけるべき所
特に気をつけるべき所は、商品画像や商品名、メイン企画などです。
ここでリピーターの方ばかりに向きすぎて”内輪な雰囲気”が出てしまうのはあまり得策とは言えません。
■リピーターにしか伝わらないキャッチコピーや文言
これが特にやってしまいがちなので気をつけたいですね。
例を出すと【× あの○○の新作が登場】→【○ 当店で大人気の○○の新作】などの違いです。
細かい違いではありますが、リピーターしか伝わらない文言を商品画像やキャッチコピーなど新規客の入り口でもある場所に入れるべきではないでしょう。
■企画バナーなどがリピーター向けの文言ばかり
【○○購入者限定!】などのバナーはそれ自体全く悪くはありませんが、そのようなバナーばかりが並んでいてショップ全体に内輪な雰囲気が出てしまうのはよくありません。
これらはわざと内輪向けにしようとしてなるわけではなく、ついついリピーター向けに力を入れているうちに無意識になってしまう場合が多いです。
冒頭でお伝えした通り、新規客にはあまり目につかないメルマガや店舗の一部スペースでは、必要十二分にリピーター対策をするべきです。
その上でこのように新規客を遠ざける店の雰囲気を作ってしまわぬよう気を向ける必要があるわけです。
もちろんそれだけで全く新規客が寄り付かなくなるということもありませんが、リピーター対策はしかるべき所で注力するよう気をつけ、マイナスとなりかねない要素は極力無くした方がいいでしょう。
コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka
ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。