フィルタ機能の設定:グーグルアナリティクスをより使いこなすためのTips

グーグルアナリティクスをより使いこなすためのTips

少し前に「誰でも簡単!初心者のためのグーグルアナリティクス」を書いたのですが、予想よりアクセスも多く、またお客様からもアナリティクスについて多くのご質問を頂きますので、定期的に「グーグルアナリティクスをより使いこなすためのTips」をご紹介していきます。

 

第一弾の今回は、「グーグルアナリティクスのフィルタ機能の設定」です。

 

弊社でクライアント様のアクセス解析を行う際に最初に設定する大事な項目の一つですが、簡単に出来ますので是非お試しください。

 

設定時間:約5分

 

グーグルアナリティクスのフィルタ機能とは?

グーグルアナリティクスのフィルタ機能とは、特定のアクセスにフィルタを掛けてアクセス解析でカウントしないようにする機能です。

例えば、自社のサイトに頻繁にアクセスしている関係者や更新業務を行っている方をカウントしてしまうと、実際の数値より多くなり正確にアクセス解析が出来なくなってしまうからです。

 

サイトへのアクセス数が多い場合は、関係者のアクセス数が占める割合も低くアクセス解析への影響も少ないですが、アクセス数が少ない場合は、関係者のアクセス数が占める割合も高くなり正確にアクセス解析が出来なくなってしまい、アクセス解析の精度が下がってしまいます。

結果的にPDCAサイクルがうまく回せなくなりますので、必ず関係者のアクセスは除外しましょう。

 

フィルタの種類について

フィルタの種類は全部で4種類あります。

  • ISP(プロバイダ)のドメインを指定し除外する方法
  • 指定したIPアドレスを除外する方法
  • 指定したサブディレクトリを除外する方法
  • 指定したホスト名を除外する方法

今回は、一番使用頻度が高い「指定したIPアドレスを除外する方法」について解説致します。

ここでいうIPアドレスとは、インターネットにアクセスする際の回線にプロバイダから割り当てられる、数字の羅列からなる固有の識別番号のことです。

例)153.147.225.77

 

また、このIPアドレスには、動的IPアドレスと固定IPアドレスの二つあります。

一般的には動的IPアドレスが多く、ルーターの電源を入れ直すと変わったり、一定期間で変わったり、契約しているプロバイダによって異なります。

 

固定IPアドレスは、別途申込が必要なサービスで制作会社などで利用しているケースが多いです。

 

なお、IPアドレスを指定して除外する場合には以下のことをお気をつけ下さい。

  • 動的IPアドレスの場合は、IPアドレスが変わる度に設定の変更が必要になる。
  • 外出先からのアクセスは、新たに追加する必要がある。
  • スマホなどのモバイル端末は、除外できない。(指定したIPアドレスのwifi経由なら除外出来る)

指定したIPアドレスを除外するフィルタの設定方法

以下の手順で「フィルタ」の設定画面を開きます。

フィルタの設定方法

1,アナリティクス設定を開く

グーグルアナリティクスの画面の最上部にある「アナリティクス設定」をクリックして下さい。

 

2,アカウントを選択する

一つしかアカウントを管理していない場合は、なにもしなくて大丈夫です。

複数のアカウントを持っている場合は、該当のアカウントをお選びください。

 

3,プロバティを選択する

一つしかプロバティを管理していない場合は、なにもしなくて大丈夫です。

複数のプロバティを持っている場合は、該当のプロバティをお選びください。

 

4,ビューの中から「すべてのウェブサイトのデータ」をクリックする

 

5,「フィルタ」をクリックする

 

新しいフィルタを追加します。

「フィルタ」をクリックすると右側に以下の画面が表示されますので、「+新しいフィルタ」をクリックしてください。

新しいフィルタを追加

 

フィルタ情報の設定

フィルタ情報の設定

1,フィルタ名を入力する

フィルタの内容を識別するために任意の名称をご入力ください。

 

2,フィルタの種類

「除外→IPアドレスからのトラフィック→等しい」を選択すると下部にIPアドレスを入力するボックスが表示されますので、除外したいIPアドレスをご入力ください。

※ご自身のIPアドレスは下記サイトにアクセスすると確認できます。

http://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi

 

3,設定を保存する

保存ボタンをクリックして、設定を保存します。

 

以上にて指定したIPアドレスを除外するフィルタの設定は完了です。

 

アクセス解析の精度を上げるためにも、是非設定を行って下さい。

 

山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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