ネットショップ運営者がチェックすべきアクセス解析の5つのポイント(前編)

ネットショップ運営者がチェックすべきアクセス解析の5つのポイント

ネットショップを運営する個人や企業の多くが、既にアクセス解析を導入していると思います。

 

ですが、よほど数字に強い人や、データの分析が得意な人でない限り、アクセス解析で得られる情報をショップの売上アップに有効活用できていないのが現状ではないでしょうか?

 

※アクセス解析を導入していない場合は、下記のページを参照の上、ぜひ導入してみてください。

グーグルアナリティクスに関する記事一覧はこちら

 

そこで、今回から2記事に渡って、「ネットショップ運営者がチェックすべきアクセス解析の5つのポイント」をご紹介します。

 

アクセス解析には、グーグルアナリティクスなど無料で利用できるものが多数あり、またネットショップ構築サービスで用意されている場合もあります。

 

ご紹介する5つのポイントは、どのアクセス解析を利用していても、共通して把握できる情報ですので、ぜひ参考にしてください。

 

ポイント①:顧客のニーズを把握するための「検索キーワード」

検索キーワードとは、インターネットのユーザーがYahoo!やGoogleなどの検索エンジンを利用する際に、検索窓に入力するキーワードのことです。

 

アクセス解析の検索キーワードをチェックすると、あなたのネットショップを訪れたユーザーが、どんなキーワードで検索したのかをランキング形式で確認することができます。

 

検索数が多く、実際に商品購入に至ったキーワードを把握することができれば、同じジャンルの商品の品揃えを豊富にしたり、既存の他の商品詳細ページのタイトルにも同じキーワードを入れたり、といった対策を取ることができます。

 

また、ネットショップ運営者が想像もしていなかったキーワードで検索されることも多く、顧客の潜在的なニーズを探る手助けにもなります。

 

ポイント②:ヒット商品の候補を探すための「コンバージョン率」

コンバージョン率とは、特定のページに集めたアクセス数の内、サイト運営者の望む行動を取ったユーザーの割合のことです。

 

ネットショップの場合だと、それぞれの商品詳細ページを訪れたユーザーの内、実際に商品購入に至った割合を指します。

 

【商品販売数÷商品詳細ページのアクセス数=コンバージョン率】という公式で求めることができ、多くの場合、1~3%程度の幅に収まることが多くなっています。

 

さて、このコンバージョン率を利用して、ヒット商品の候補を探してみましょう。

仮にサイト全体のコンバージョン率が2%だとします。

 

しかし、実際にネットショップを運営していると、アクセス数は上位に入るにも関わらず、コンバージョン率がショップ平均を大きく下回る商品が必ず出てきます。

そういう商品はアクセス数から考えると顧客のニーズが大きいことは間違いありません。

 

しかし、実際にはコンバージョン率が低い。そこには必ず理由があります。

  • 商品写真の写りが悪く、顧客の購買意欲を充分に刺激できていない
  • 商品説明文やスペック情報の記載が不十分で、顧客が欲しい情報が網羅されていない
  • カラーやサイズのバリエーションが少なく、顧客のニーズと微妙にズレている
  • 競合する他のショップと比べて、価格の優位性に劣っている

などなど、商品により理由は様々ですが、アクセス数が多いにも関わらず売上が少ない商品には、必ず理由がありますので、仮説を立てて、実際に商品詳細ページを微調整しつつ、少しでもコンバージョン率をアップさせることを目指してください。

 

ポイント③:ショップ内でのユーザーの行動を把握する「直帰率」

直帰率とは、あなたのネットショップを訪れたユーザーが、最初の1ページだけを見て、すぐに別のページに行ってしまう比率です。

 

この記事を御覧の皆さんにも、ネット検索して訪れたサイトをすぐに離れた経験があると思います。

逆に、訪れたサイトが有益で面白く、何ページも閲覧したという経験もあるでしょう。

 

ネットショップで買い物をする顧客は、必ず複数ページを閲覧します。

多くの場合、購入に結びつくユーザーの大半が、10ページ以上を閲覧しているはずです。

 

そこで、直帰率を可能か限り下げ、あなたのネットショップを訪れたユーザーに、可能な限り多くのページを閲覧してもらえるような対策が必要です。

 

具体的には、それぞれの商品詳細ページに関連商品ページへのリンクを貼ったり、トップページに移行するボタンを設置するなどの対策が有効でしょう。

 

一つの目安として、直帰率50%以下を目指してください。

 

つまり、あなたのネットショップを訪れたユーザーの半分以上が、すぐに他のサイトに行かずに、複数ページを閲覧してくれる状態です。

 

この目標を達成できれば、あなたのネットショップの売上は飛躍的にアップするでしょう。

 

関連記事ネットショップ運営者がチェックすべきアクセス解析の5つのポイント(後編)

 

山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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