ネットショップ運営者がチェックすべきアクセス解析の5つのポイント(後編)

ネットショップ運営者がチェックすべきアクセス解析の5つのポイント

ネットショップ運営者がチェックすべきアクセス解析の5つのポイントの後編。前編では、「検索キーワード」「コンバージョン率」「直帰率」の3点を取り上げました。

 

今回は、「参照元(リファラー)」「端末別アクセス数」の2点を取り上げます。

 

まだ前編を御覧になっていない方は、下記のリンクよりチェックしてみてください。

 

ネットショップ運営者がチェックすべきアクセス解析の5つのポイント(前編)

 

ポイント④:ユーザーがどこから来たかを把握する「参照元(リファラー)」

各種アクセス解析の「参照元」もしくは「リファラー」という項目をチェックすると、あなたのネットショップを訪れたユーザーが、どのサイトから訪問したのか(アクセス元)をチェックすることができます。

 

大半のネットショップの場合は、上位2つはGoogleとYahoo!になりますが、3位以下も含めてチェックすることで、ネットショップの運営戦略や広告戦略に活かすことができるのです。

 

GoogleとYahoo!のユーザー層の簡単な違いとは!?

現在、Yahoo!がGoogleの検索エンジン・アルゴリズムを採用したことにより、どちらの検索エンジンを利用しても、検索結果はほぼ同じになっています。

ですが、実際にユーザーが利用した検索エンジンがGoogleなのか、Yahoo!なのか、はネットショップ運営者にとっては大きな違いがあり、ショップ運営の参考になります。

 

大まかな傾向として、下記のように認識しておいて良いでしょう。

Google 若い世代の利用者が多く、男女比で言うと男性の方が利用者が多め。都市部在住のホワイトカラーの利用者が多く、平均的なネットユーザーよりもITリテラシーが高い。
デジタルデバイスに慣れ親しんでおり、ネットショッピングも頻繁に活用しているので、価格比較などにも慣れている。楽天市場よりはAmazonの利用者が多い。
Yahoo! パソコンを購入した際のブラウザの初期画面であるYahoo!をそのまま使っている人が多い。そのため、IT分野に弱い女性や高齢者の利用者の比率が高め。都市部より地方の方がYahoo!利用者は多い傾向。
ITリテラシーもやや低めで、ネット活用に不慣れなユーザーも多い。Amazonより楽天市場の利用者が多い。

 

この傾向を把握した上で、ご自身の運営するネットショップの「参照元(リファラー)」をチェックしてみてください。GoogleとYahoo!のどちらが多いかで、顧客の大まかな傾向が掴めます。

 

リスティング広告を出稿する際にも、検索経由でのアクセスが多い方に広告を出した方が効果は高いでしょう。

 

また、3位以下の参照元に関しても、少なくとも10位くらいまではチェックしてみてください。

 

どんなサイトからユーザーが来たのかを把握することで、あなたのネットショップの顧客層を想像する手助けになるでしょう。

 

ポイント⑤:今後のネットショップ運営に欠かせない「端末別アクセス数」

ここ数年、スマートフォンやタブレット端末が爆発的に普及しています。

この記事を御覧の読者の方も、スマホ経由で閲覧している方が多いのではないでしょうか?

 

スマホ・タブレットの普及に伴い、ほぼ全てのWEBサイトでパソコン経由のアクセスが激減しており、最近では、スマホ経由のアクセスが全体の過半数を超えているケースも珍しくありません。

 

もし、現在運営しているネットショップがスマホ・タブレットでの表示に最適化していない場合は、ぜひ一度、「端末別アクセス数」の項目をチェックしてみてください。

 

ネットショップの顧客層などにもよりますが、少なくとも2~3割程度のアクセスは既にスマホ経由になっていることと思います。

 

スマホ表示に最適化できていない場合は、これらのアクセスからの購入を逃している可能性が濃厚だと認識することが必要です。

 

カラーミーショップ、ショップサーブ、BASEなどの主要なネットショップ構築サービスでは、既にスマホやタブレットからの閲覧に自動的に最適化される設定になっていますが、HTMLベースで独自作成した場合や、EC-CUBEやウェルカートなどをご利用の場合は、スマホ対応できていない場合も少なくありません。

 

ネットショップ運営者の半数以上は、WEBサイト作成の知識が乏しく、ショップ構築の部分は外注しているのが現状です。

 

そのため、パソコン表示にしか対応していないネットショップをスマホ・タブレット対応するのは、予算が発生する取り組みになります。

 

今後のトレンドを考えると、すぐにでも対応することが望ましいと思いますが、遅くともスマホからのアクセスが全体の30%を越えたら、スマホ対応は必ず実施してください。

 

高齢者が主なターゲットの商材を扱っているショップなどであれば、まだ数年の猶予があると思いますが、多くの場合、2015年中にスマホ対応を完了させることが望ましいと思います。

 

※スマホ対策などのご相談はこちらから

 

まとめ

前回と今回の2記事に渡って、「検索キーワード」「コンバージョン率」「直帰率」「参照元(リファラー)」「端末別アクセス数」の5点に絞ってアクセス解析のチェックポイントをご紹介しました。

 

今後長期的にネットショップを運営して利益を上げ続けるために、今回ご紹介した5つのポイントは最低限チェックすべきポイントになりますので、ぜひ参考にしてください。

 

この記事を御覧の皆様の、更なる成功を祈っています!

 

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山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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