ECサイト運営に有益なグーグルアナリティクスの10項目(前半)

ECサイト運営に有益なグーグルアナリティクス

ECサイト運営を成功に導く上で、ユーザーがECサイトを訪問してから離脱するまでの行動を把握することは非常に重要です。

 

ユーザーの行動分析をすることで、集客数の増加や購入率のアップなどの対策を取ることができます。

 

今回から2記事に渡って、Google Analyticsを使ってユーザーの行動分析をする10のチェック項目をご紹介します。

 

皆様のECサイトの集客・売上の改善に役立ててください。

 

項目①:セッション(アクセス数)

ユーザー>サマリーを選択すると、「セッション」という項目を確認できます。

他のアクセス解析とは用語の使い方が違いますが、簡単に言うとアクセス数のことです。

 

つまり、セッション=ECサイトの集客数ということになります。運営するECサイトの売上が目標に届いていない場合、この項目をチェックしてみてください。

 

一般的に、ECサイトの購入率は1%前後だと言われています。

例えば、月間売上目標が100万円だとします。

客単価1000円、購入率1%であれば、1000円の売上を立てるにのに100アクセス、100万円を売り上げるには10万アクセスが必要になります。

 

ご自身のECサイトのアクセス数が、必要な数値に届いているか確認しましょう。

 

もしアクセス数が足りない場合は、SEO対策の強化やPPC広告の出稿などの対策を講じて、アクセス数の増加に取り組む必要があります。

 

逆に、十分なアクセス数を確保できているにも関わらず、売上目標に達していない場合には、購入率をアップさせるための取り組みが必要になります。

 

項目②:ページビュー/セッション(1人当たりの閲覧ページ数)

同じく、ユーザー>サマリーを選択すると、「ページビュー/セッション」という項目があります。

簡単に言うと、1人当たりの閲覧ページ数のことです。

 

ECサイトを訪れるユーザーの中には、訪問したページだけを見て離脱する人もいれば、ECサイト内を巡回して多くのページを閲覧する人もいます。

 

ECサイト運営で結果を出すための指標として、ページビュー/セッションの数値、すなわち、1人あたりの閲覧ページ数が最低でも3以上になることを目指して下さい。

 

この数値を3以上でキープすることができれば、ECサイトにアクセスしたユーザーの10人に1人程度が、購入に至る可能性の高い10ページ以上の閲覧するという状態を維持できます。

 

ページビュー/セッションの数値を改善するには、各商品詳細ページに関連商品へのリンクを掲載することが有効です。

 

ユーザーが複数の商品詳細ページを閲覧しやすい動線を用意することを意識して、ECサイトのデザインや構成を考えて下さい。

 

項目③:平均セッション時間(平均滞在時間)

同じく、ユーザー>サマリーを選択すると、「平均セッション時間」という項目があります。簡単に言うと、WEBサイト(今回の場合はECサイト)を訪れたユーザーの平均滞在時間のことです。

 

ECサイトを訪問して10秒以内に離脱するユーザーもいれば、10分も20分も滞在してくれるユーザーもいます。

 

ECサイトの場合は、数十秒程度の滞在時間のユーザーが商品を購入する可能性はほぼゼロです。

商品購入に至るユーザーの大半が、最低でも5分以上、基本的には10分以上の滞在をしています。

 

①ネットショップで商品を探して、
②複数の商品を比較検討して、
③購入する意思を決めて、
④実際の購入手続きをする、
という手間を考えると、購入に至るユーザーの滞在時間は必然的に長くなるのです。

 

ECサイトで結果を出すためには、平均セッション時間が3分以上になることを目標にしましょう。

一般的なブログやWEBサイトであれば、1分半程度でも悪くない数値ではありますが、ECサイトの特性を考えると、3分以上という数値は最低限の目標だと考えて下さい。

 

項目④:参照元/メディア

集客>すべてのトラフィックを選択すると、「参照元/メディア」という項目があります。

この項目では、あなたのECサイトを訪れたユーザーが、どこから来たのかをランキング形式で知ることができます。

 

多くのECサイトでは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンや、FacebookやTwitterなどのSNSが上位に来るはずです。

 

一般的には、SNSからのアクセスは購入に結び付く可能性が低く、検索エンジンからアクセスの方が購入に至る可能性が高いと言われています。

 

SNSで流れてきたリンクをクリックする作業は「受動的」ですが、検索エンジンにキーワードを打ち込んで検索する作業は「能動的」であることから、購買率にも差が付くのです。

 

そのため、もしSNS経由からのアクセスが多く、検索エンジンからのアクセスが少ない場合には、SEO対策を強化して検索エンジン経由のアクセスを増やすことが必要になります。

 

項目⑤:検索キーワード

集客>キャンペーン>オーガニック検索キーワードを選択すると、「検索キーワード」を確認することができます。

検索キーワードには、ユーザー(ECサイトの見込み客)のニーズが現れるため、この項目を定期的にチェックすることは、マーケティングの観点からとても大切です。

 

キーワード毎に、直帰率や平均セッション時間などのデータを確認できます。

そこで、アクセスが多いにも関わらず、直帰率が高く、平均セッション時間の短いキーワードを抽出して、該当するコンテンツの拡充を図りましょう。

 

アクセス数の多いキーワードを含む商品詳細ページを優先して、商品写真の枚数を増やしたり、商品説明文を改善したり、商品スペック情報を充実させたりすれば、効率的に売上を伸ばすことができます。

 

関連記事ECサイト運営に有益なグーグルアナリティクスの10項目(後半)

 

山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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