前回と前々回に続き、今回も「ネットショップで伝わる文章を書くためのコツ」のお話をしていきます。
今回はその上級編となりますので、これまでの記事を参考にしてもらった上で、今回の記事をお読み頂ければと思います。
コツ1:コンテンツマーティングを意識する
一つ目のコツはコンテンツマーケティングを意識して、商品説明を書くということです。
コンテンツマーケティングとは?
お客様にとって役に立つ、お客様が知りたいと思っている情報を発信することで、お客様との信頼関係やコミュニケーションを深め(ファンになってもらい)、結果的に自社の売上につなげるマーケティングの事です。
例えば他店と同じ商品を取り扱っていたとしても、あなたのショップにしか載っていない商品の情報があると差別化も図れます。
そして、お客様と商品という共通の価値観の共有からコミュニケーションを深める事ができますので、紹介や口コミも期待が持てます。
ネットショップにコンテンツマーケティングを導入する
ではコンテンツマーケティングをどのようにネットショップに導入すれば良いでしょうか?
まず商品説明に商品画像や商品の使い方をより詳しく説明する、というやり方があります。
例えばインテリア雑貨やキッチン小物などを実際に並べてイメージしてもらうというのも昔からよくある手法ですが、それもコンテンツマーケティングと言えるでしょう。
また、もっと具体的に使っているところを動画として流すことも有効です。
アウトドア商品の耐久性や筋トレ器具の正しい使い方などは、言葉で説明するよりも動画のほうが分かりやすいのです。
他にもこだわりの手法で製作しているような商品であれば、完成までの過程をストーリー仕立てで紹介するコンテンツも良いでしょう。
まるでリアル店舗で実際に商品を手に取っているかのように、店員さんとお話しているかのように、商品の情報を提供することでお客様の購入意欲にも繋がります。
コツ2:ソーシャルメディアと連動させる
ネットショップ運営でソーシャルメディアと連動させるとは、twitterやfacebookやgoole+というソーシャルメディアでシェアしてもらうということです。
例えば、facebookの場合は「いいね!」を押して貰うことで、押してくれたお客様の友達にも情報がシェアされるということです。
twitterはツイートボタンを押せば、その場ですぐに商品に関するつぶやきが発信出来るということです。
つまり、商品の紹介がとても簡単に出来るシステムなのです。
当然、あなたのショップや商品が多くの人に紹介されれば、それがきっかけで買ってもらえる機会も増えるということです。
その為には、お客様が思わずシェアボタンを押したくなってしまう「シェアしたい情報」が必要になります。
前述の「コツ1のコンテンツマーケティングを意識する」ことでシェアされる確率が高くなり、より多くの方にあなたの商品を知って貰うことが出来るのです。
コツ3:ターゲット、マーケット、使用方法を変える
これは売りにくい商品を販売したいときや、他社との差別化を図りたいときに有効な方法です。
つまり「誰に売るのか?」の誰の部分を別のターゲットに変えてみる。
今販売しているジャンルとは別のジャンルに出品してみる。
他の使用方法はないか?と考えるてみる。
など、販売する為の切り口を変えるということです。
代表的な事例には、バレンタインデーのチョコレートなどはまさにそうですね。好きな男性に贈るものから、義理のある方にも贈るものから、女性同士で贈り合って友情を深めるものにもなってます。
その他には、女性用下着を女性に売るのではなく、女性にプレゼントしたい男性へアプローチしたり、ホームベーカリーでうどんも出来ると新しい利用方法を提案することも方法の一つです。
今までの価値観や常識を変えたり、競合のやっていない事をすることでうまくいけば、あなただけのライバル不在の市場で販売することも可能になります。
もし、今現在の商品の売れ行きが悪いとか競合が多いということなら、何か別の切り口で販売できないか考えてみてください。
商品説明がSEOにも影響する
今回の記事では商品説明についてかなり深堀して書くコツを紹介しました。
このコツを活かすことであなただけのオリジナルの商品説明になってくると思います。
そして、結果的にこれはSEO的にも有利に働くのです。
商品説明をメーカーが用意した説明文をそのままコピーして掲載しているショップもありますが、それをやると検索エンジンから重複コンテンツとみなされて検索エンジンからの評価が下がる可能性があるということです。
重複コンテンツの話は詳しくするととてもややこしくなるので割愛しますが、要はあなたのサイトが上位に表示されなくなる可能性があるということです。
しかし、違う角度から見れば、あなただけの説明文やオリジナルコンテンツを作成することで、検索エンジンの評価があがり、あなたのサイトが上位に表示される可能性が上がるということです。
質の高いコンテンツを配信することであなたのサイトはシェアされる可能性が高くなり、多くの人に見られる可能性が上がります。
もちろん、ただアクセスが上がればいいというわけではないので、どのようにお客様に来て欲しいのかを考え、集まったお客様にどのようにアプローチするのか?その導線を考える事も大変重要です。
もうお気付きかもしれませんが、お客様との良好な関係は、良質な情報を発信することが必要です。
そして、今後のネットショップ運営では欠かせない要素だと思います。
是非、あなたもネットショップ運営にコンテンツマーケティングの考え方を取り入れてみてください。
コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka
ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。