ECサイトの売上を左右する商品写真の5つのポイント

ECサイトの商品写真の5つのポイント

ECサイトの売上を大きく左右するのが商品写真の見せ方です。

 

実店舗での買い物とは違って、実際に商品を手に取って確認することができないネットショッピングでは、お客様の購買意欲を掻き立てる商品写真を用意することが重要です。

 

では、具体的にはどう撮影すれば良いのか。

今回の記事では、ECサイトの商品写真撮影の5つのポイントをご紹介します。

 

正面だけでなく360度のアングルを意識した商品写真

ECサイトで販売されている商品の中には、正面からの1枚のみや、両サイドからのアングルを入れた2~3枚のみなど、商品写真の枚数が極端に少ないものがあります。

それでは、お客様に商品購入の決断をしてもらうことはできません。

 

あなたが実店舗で商品を手に取る際、正面からだけ商品を見るのではなく、様々な角度から確認すると思います。

それと同じことをECサイトでも実現する必要があります。

商品を360度どのアングルからも確認できるように、正面・側面・背面・底面などあらゆる角度から写真を撮影してください。

 

文字のある部分、細かい部分はアップ画像を用意する

文字のある部分や、細かい部分はアップ画像を撮影して掲載しましょう。

 

洋服・バッグなど服飾品の場合

生産国・洗濯方法・素材・販売元などを記載したタグが必ずあります。

タグに記載された情報は、お客様が商品購入の意思を判断する決め手になる場合があります。

必ずアップで撮影して掲載するようにしましょう。

 

また、「シルク100%」や「フランス製」など訴求効果のある要素がある場合には、タグ写真を掲載するだけでなく、商品タイトルや商品説明文にも記載してアピールすると効果的です。

 

パソコン・スマホ・デジカメなど電子機器の場合

パソコンのキーボードや各種端子、スマホのボタンや充電部分、デジカメの操作パネルやボタンなど、全体画像では見にくい部分は、必ずアップで撮影しましょう。

細かい部分の操作性などを写真で伝えることができるか否かが、商品の売上を大きく左右することになります。

 

また、写真の注釈として主要な機能をテキストで説明すると親切でしょう。

 

全てのカラーの正面写真を用意する

同じ商品を複数カラー展開しているにも関わらず、写真は1つのカラーしか用意せず、商品説明文でカラーバリエーションの説明をしているケースが見受けられます。

色というものは、言葉で説明できるほど単純なものではなく、非常に多様性の幅のあるものです。

 

たとえば「赤」と言っても、ピンクに近い薄い色もあれば、濃い真っ赤もあります。

そうした色合いを確実に伝えるには、全てのカラーの写真を用意することが不可欠です。

 

そこで、正面写真は全てのカラーについて用意して、その他のアングルの写真は最も売れ行きの良いカラーのみ用意するというのが最善だと思います。

 

商品サイズを分かりやすく表現する

商品サイズを分かりやすく視覚的に表現することは、お客様に商品を訴求する上で非常に大切な要素です。

商品画像と一緒に10円玉やライターなどが写った写真を見たことがあると思います。

 

もちろん、10円玉やライターではデザイン性も低いのでオススメできませんが、分かりやすくサイズ感を表現する方法は沢山あります。

 

洋服の場合

モデルの身長や体重などを明記することで、自分にピッタリのサイズをイメージしやすいでしょう。

そのため、S・M・L・XLなど各サイズで身長の違うモデルを起用すると効果的です。

人物モデルではんくマネキンの場合でも、少なくとも身長は明記しましょう。

 

その他の商品の場合

前述の10円玉やライターなどは商品イメージを損なう可能性があります。

タバコやペットボトルなども同様です。

 

そのため、できるだけ商品イメージを損なわないもので、お客様の身近にもあるものを比較対象として一緒に撮影すると良いでしょう。

具体的には、シンプルなブックカバーを掛けた文庫本などがオススメです。

 

実際の利用シーンをイメージした画像

実際の利用シーンをイメージした画像を掲載することも効果的です。

お客様が購入するのは、商品そのものではなく、その商品を購入した結果として得られる生活の変化や利便性です。

 

そのため、実際の利用シーンをイメージしてもらい、そのイメージに魅力を感じて貰えれば、商品購入に結び付く可能性は一気に高まります。

 

洋服の場合

洋服を来て街や公園を歩いている姿、部屋着の場合は室内でリラックスしている姿などをイメージした撮影をすると良いでしょう。

 

電子機器の場合

パソコンやスマホを実際に使っている姿、デジカメを構えて写真撮影している姿など、実際に商品を利用している場面を想定した撮影をすると良いでしょう。

 

医療保険や海外旅行保険など保険商品の場合

具体的に形のある商品を得られるわけではありませんので、将来の安心をイメージした写真が効果的です。家族でほのぼのした様子などが良いでしょう。

 

自動車・マイホームなど大きな買い物の場合

自動車やマイホームなどの高額商品の場合には、その商品を購入した先の未来をイメージさせることが必要です。

自動車を買って家族で週末にドライブに行く様子や、結婚して子供ができて家族団欒の様子など、明るい未来をイメージさせる写真を用意すると良いでしょう。

 

ECサイト商品写真のまとめ

商品写真は、お客様の購買判断を左右する非常に重要な要素です。

「お客様が何を求めているのか」を常に意識して、お客様のニーズを確実に満たす写真を揃えましょう。

 

山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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