ネットショップの開業前に必ず比較検討したい代表的な配送サービスとは?

配送サービス

ネットショップを始める上で、検討しなければならない事に配送サービスの導入があります。

 

配送会社にも様々な企業やサービスがありますので、事前にじっくりと検討したいものです。

 

また、発送する商品によってサービスを変えることもあるでしょうから、様々な配送サービスの特徴など覚えておくと検討もし易いと思います。

 

今回は比較的有名な配送サービス業者と、配送する商品に適した業者毎のサービスとそれぞれの特徴を紹介します。

 

「本やDVDなどの小さくて厚みが~3センチくらいの商品」

本やDVD、ブルーレイディスクなどの比較的軽くて薄い商品のサービスは以下のようなものがあります。

 

・日本郵便 

サービス名:ゆうメール

価格:150円~610円

特徴:

・3㎏までの荷物を送ることができる

・重量により段階式に送料が上がる

・追跡番号が無いため追跡不可

 

ゆうメール送れる物:冊子、書籍、商品カタログ、マニュアル、CD、DVD、コイルで閉じたカレンダーなど

ゆうメールで送れない物:信書、印刷を利用していない手書きのもの

 

 

・ヤマト運輸 

サービス名:クロネコメール便

価格:82円~164円

特徴:

・サイズはA4サイズ厚さ2センチまで。

・厚さ1センチまでは82円、1センチ以上2センチまでは164円

・荷物の引き受けから送り先に届くまで平均4日

・追跡番号で追跡可能です。

・保障や損害賠償はなし

 

クロネコメール便で送れる物:冊子、書籍、商品カタログ、マニュアル、CD、DVD、

クロネコメール便で送れない物:信書、現金、小切手、株券、郵便私書箱宛のものや郵便局留めのもの、パスポート、車検証、公序良俗に反するもの・・・など

 

他にも同じようなサービスが、佐川急便株式会社の「飛脚メール便」と「飛脚ゆうメール」というサービスがあります。

 

ここで紹介したメール便やゆうメールは安く送ることができますが、「日時指定ができない」「送る事の出来る商品に制限が多い」などのデメリットがあります。

ネットショップにおいて日時指定が出来ないとなると、お客様の立場から見れば不便に思えるものです。

 

そこで、次に紹介するサービスでは日時指定が出来る上に、比較的柔軟に荷物を送ることが出来のでネットショップでは最も多く使われている配送方法です。

 

メール便などで送れないサイズの商品の配達方法

日本郵便 

サービス名:ゆうパック

価格:610円~2,570円

特徴:

・重さと配達先までの距離により送料が変化。

・配達可能な荷物の重さは30㎏まで

・配達日時の指定可能(4区分)

・お問い合わせ番号により追跡可能

・損害賠償あり。万が一荷物がなくなったり壊れたりしたら30万円まで損害額を賠償する

 

 

ヤマト運輸

サービス名:宅急便

価格:756円~3,996円

・重さと配達先までの距離により送料が変化。

・配達可能な荷物は縦、横、高さの三辺の合計が160センチ、重さは25㎏まで

・配達日時の指定可能(6区分)

・お問い合わせ番号により追跡可能

・補償あり。最高30万円まで。

 

 

日本郵便、ヤマト運輸。

どちらのサービスも、比較的同じようなサービスとなっていて甲乙付けがたいところです。

 

 

他にも「はこBOON」というサービスがあります。

こちらは比較的最近登場したサービスで、160センチサイズ25㎏までの荷物を送ることができます。

補償も30万円まで付いています。

 

サイズは関係なく重量制になっているので計算しやすく、ゆうパック、宅急便と比べて安いのが特徴です。

一見良いとこだらけなのですが、

・コンビニのファミリーマートまで荷物を持っていかないといけない(集荷してもらえない)

・日時指定ができない

・事前にネットで登録しておかないといけない

というデメリットもあるようです。

 

ネットショップ向けというよりも、個人のオークションの売買向けのサービスという位置づけのようですね。

 

実績を作ることでお得な大口割引契約が可能に

上記の配送料金は、あくまで公式サイトなどで公開されている配送料金です。

発送点数の少ない荷物での料金になっていて、ある程度の実績を積んだりもしくは将来的に発送点数が増えるということであれば、とてもお得な料金で発送できる大口契約が可能となります。

 

しかし、どれくらいの配送料金になるかは、その時の実績や配送業者の営業担当との交渉にもよりますので一概には言えません。

 

ネットショップを開業してある程度の規模になれば、確実にそのような話が業者のほうから持ちかけてくるでしょうし、早い段階でこちらから最寄の営業所にかけて営業担当と交渉することもできます。

 

営業所としてもある程度まとまった規模の荷物の発送を引き受けることで、割安な料金でもメリットがあると考えるからです。

大体一点あたり通常料金の数百円の差の割引を受けることも出来ます。

 

発送点数が少ないうちは良いのですが、ある程度以上の点数となると数百円の差も無視できなくなります。

また、送料を安く抑えることでその分商品代金を割り引きしたり、一定以上の購入で送料無料などのサービスを実施することも出来ます。

 

まだ実績のないネットショップ開業初期段階でも、割安な送料で発送できるサービスがあります。

それは、ネットショップASPが契約している配送サービスを使うことです。

 

「イプシロン配送サービス」というサービスを利用すると、日本郵便ゆうパックが400円から利用可能です。

さらに遠方の場合西濃運輸のカンガルーミニ便(20㎏まで)が、全国一律600円で利用可能となるとても割安なサービスとなっています。

 

あなたが契約しようとしているモールや各ネットショップASPで、このような配送サービスと提携していないか調べてみましょう。

ネットショップを開業するには、配送業者とのお付き合いは必要不可欠です。

 

業者や担当ドライバーとの関係が重要に

配送業者や担当のドライバーさんと良好な関係を築くことで、あなたのネットショップ運営の大きな助けとなることに間違いはありません。

 

一度色々なサービスを試してみて、あなたの商品やショップに合うサービスを導入しては如何でしょうか?

 

山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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