ネットショップを開業するための6つの手順と注意点

スタートアップ

年々、ネットショップの出店数というのは増加しています。

なぜなら、以前と比べると大幅に参入障壁が下がったからです。

 

少し前までは、サイト構築や決裁システムなどコストと時間が掛かっていたものが、今では短時間で安価に利用出来るサービスが沢山リリースされ、手軽にネットショップを開業することが出来るようになりました。

 

しかし、気軽に参入できる分、準備が足りずに失敗するケースもよく見かけます。

 

今回は、これからネットショップを出店したい方向けに、開業するための手順と注意点を紹介していきたいと思います。

 

①商品の選定とコンセプトを決める

次にあなたのショップがどのような商品を扱うのか?

どのようなお客様をターゲットにしたいのか?

まずは、コンセプトを決めてください。

 

商品の選定基準としては色々とリサーチが必要となります。

どんな商品を扱えば良いかは様々な説があるので一概には言えませんが、ネットショップで扱ってはいけない商品という物があります。

 

「銃砲類、刀剣類」「盗品」などあります。

当然ですが、盗品と分かった上で販売してしまった場合、あなたも処罰の対象になるので注意してください。

 

あとは「薬」を販売するときには注意が必要です。

2014年6月12日にそれまで禁止されていた市販薬の販売が解禁されました。

改正薬事法によって、すべての「一般用医薬品」のネット販売が可能となっています。

ただし、「要指導医薬品」と記されたもののネット販売は禁止されています。

 

「要指導医薬品」とは「処方薬から転換して原則3年以内の薬」(スイッチ直後品目)と「劇薬又または毒薬」を意味します。薬のネット販売には規制も多く、誰でも販売できるというものではありません。

 

もし、薬のネット販売を考えているのであれば、厚生労働省の医薬品の販売制度というページをよくご確認ください。

【参考URL】

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/131218-1.html

 

また、輸入品を販売する際にも規制がある場合がありますし、酒類においても免許が必要なケースがあります。

もし、あなたが扱おうとしている商品にこのようなものに該当しそうであれば良く調べてください。

後々知らなかったでは、通じないこともあります。

 

関連記事:あなたのネットショップのコンセプトは何ですか?

 

②ネットショップ開業に必要な道具を揃える

ネットショップに必要な道具は、パソコン、プリンター、商品撮影用のカメラ、FAXとかもあったほうが良いかと思います。

最近は、スマートフォンなどでも綺麗な写真は撮れますが、やはり開業するのであれば一つ専用のカメラは用意したほうが良いでしょう。

 

少し値段は張りますが、一眼レフカメラなどで撮影した写真は見栄えがかなり違います。

綺麗な写真、見栄えの良い写真はそれだけで商品の印象も良くなります。

多少の撮影テクニックと簡易的な撮影キットを使って撮影することで、かなり印象の良い写真を撮ることが可能です。

 

③独自のドメインを取得する

ドメインとは「http://○○.com」の○○の部分です。

インターネット上のあなたのショップの住所のようなものです。

 

レンタルカートシステムなどで、このドメインを借りることも出来ますが、自分のホームページやネットショップを持つなら、必ず独自ドメインを取ったほうが良いと言われています。

 

独自ドメインを持つことで、検索エンジンからの評価も高くなる傾向にあり、SEOの観点から見ても有利になります。

さらに、自分のビジネスのブランディングにも役立つとも言われています。

後々の自分の資産として残ります。

 

あなたが本気でネットショップをビジネスとして考え、長期的に運営していきたいと考えているなら、独自ドメインの取得は必須だと覚えておいてください。

独自ドメインは「お名前.COM」や「ムームードメイン」といったところで簡単に取ることが出来ます。

 

④モールやショッピングカートと契約する

楽天やYahoo!などのモール系やカラーミーショップやSHOP-Makerといった、様々なネットショップの選択肢があります。

それぞれの特徴がありますので、あなたの目的にあったところで契約するのが良いでしょう。

 

一般的な特徴としてYahoo!や楽天などのモール系は集客力がありサポートをしてくれる、という強みがあると言われています。

ただし、お客様はあなたのショップで買い物をしたというよりも、Yahoo!や楽天で買ったという意識が強いようです。

 

本当に自社ブランドを構築したいのであれば、ショッピングカートにも自社の色を反映できるプランでサイトを作ることです。

 

最近では、ショッピングカートの導入も安いプランがあったり、一ヶ月お試しプランを用意しているレンタルカート業者もあります。

 

なお、レンタルカートシステムでは実現し辛い独自性の高いECサイトを構築したい場合は、EC-CUBEというオープンソースのパッケージがオススメです。日本で開発されたパッケージですので、使い勝手もよく、必要な機能が最初から揃ってます。そして何より無料で使えますので、導入しているショップも沢山増えて来ております。※ただし、構築やカスタマイズには、それなりに知識が必要です。

 

また、ショップ用テンプレートなども配布されているので、以前に比べて独自サイトでネットショップを開業する敷居も下がっているのです。ECノートでもテンプレートは無料で配布しておりますので、是非活用してください。

 

関連記事:ネットショップ(ECサイト)を始めよう-入門編-「出店方法はどれがよい?」

 

⑤決済方法を何にするか?

決済方法もお客様にとっては、購入を決める重要な要素です。

クレジットカード決済が出来れば買うのに・・・

という場合や、コンビニ後払いに対応しておいて欲しいなど、人によってそれぞれ事情があります。

 

決済方法は多ければ多い程、お客様の購入率は上がります。

ある決済方法がないために、そのショップでの購入をやめて違うところで購入しよう。などという事にもなり兼ねません。

 

・クレジットカード払い

・代引き

・コンビニ払い

・銀行振込

 

最低でもこれくらいの決済方法に、対応できるようにしたほうが良いでしょう。

特に最近は、コンビニ後払いという支払い方法の利用者が増えております。

 

コンビニ後払いとは、商品と一緒に支払用紙が入っています。

期限が記載されていますので、その期限以内でコンビニで支払えば良いという決済方法です。

 

代引きだと商品が届くときに、お金を用意しておかないといけないのですが、後払いなら自分の都合にある程度あわせて支払いが出来ます。

その場で手持ちのお金がなくても一週間後なら払える、このようなときに先に商品を購入できるということで便利という声が挙がっています。

 

⑥運営スタート

ここまできたらネットショップの運営をするために必要な最低限のことは揃っています。

あとは、実際に運営をスタートさせるだけです。

 

これまでの準備もなかなか大変だったとは思いますが、実際に大変なのはこれからです。

ビジネスに答えはないですし、その時の流行り廃りというものもあります。

 

準備はやろうと思えばいつまでも出来てしまいます。

いつまでも準備ばかりしてスタートできない人というのは意外と多くいるものです。

それを避けるためにはある程度の計画を立て、締め切りを設けることです。

 

締め切りを決めることでそれまでには必ず準備してスタートさせる、ということが出来るようになるのです。

まずは、今回の話を参考にしてあなたの中での計画と締め切り、いつまでにスタートさせるかを決めて実行に移してみては如何でしょうか。

 

山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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