お金を掛けずに顧客単価が上がる5つのアイディア

顧客単価アップ

ネットショップを運営するのに常について回るのが、単価の問題です。

 

新規顧客を獲得する為のコストは、ある程度仕方ありません。

 

しかし、初回購入から2回目、3回目と段階を経て顧客獲得コストが減らないと、売上が上がる割には利益が残らず、いつまで経っても運営が安定しないということに陥ります。

 

つまり中長期的に安定した運営を行う上で、単価アップは必要不可欠なのです。

 

今回は、どうしたら顧客単価をアップすることが出来るか?

その5つのアイディアを紹介します。

 

アイディア1:一定額以上で特典、送料無料

一定金額以上、購入して貰うと特典が付くという方法です。

5千円以上や1万円以上で送料無料などです。

 

こうすることで、もう一点追加で購入して貰い易くなります。

 

送料無料だけでなく、何かの特典を付けるなども使えるので、あなたの扱う商品で何か出来ないか考えてみてください。

 

アイディア2:マクドナルドに学ぶクロスセル、アップセル、セット販売

クロスセル、アップセルというマーケティング用語があります。

クロスセルとは、関連商品を一緒に購入してもらうことにあります。

マクドナルドに行くと、

「ご一緒にポテトも如何ですか?」

と必ず尋ねられますよね?

 

これは、ハンバーガーという商品の関連商品であるポテトを、クロスセルで売るためのトークです。

 

Amazonで本を買うと、それに関連した似たジャンルの本が紹介されます。

 

あなたの扱っている商品で、なにか関連して紹介できる商品は無いでしょうか?

 

アパレルであれば、そのカラーにあった小物やアイテムを紹介することで、一緒に購入して貰い易くなります。

アップセルとは、ある商品の上位版のことです。

例えば「ハンバーガーセットMセット」を頼むとします。

ここで店員さんはこうオススメします。

 

「あと60円プラスでLセットにすることが出来ますがいかがですか?」

たった60円でLセットになるのならそうしようかな?

というふうに思いますよね?

 

Mセットが600円だとして、Lセットにすることで60円アップすると、売上的には10%の売上アップとなります。

 

このようにその商品の上位版を紹介することで、単価アップが期待できるとても効率的な販売方法なのです。

次にセット販売です。

それぞれを単品で購入するよりも、ハンバーガー、ポテト、ドリンクをセットにすることでお得になりますよ、とオススメして販売することで単価をアップできます。

 

マクドナルドなどシステム化されたリアル店舗は、マーケティング的にとても優れておりますので、多いに参考になるでしょう。

特に商品の組み合わせ方などは、ネットショップでも使えるところは多々あるので、是非ヒントをつかんで取り入れてください。

 

アイディア3:商品ではなくテーマを売る

ただ商品だけを単品で売る・・・

ということではある程度数や単価の上限が決まってしまいます。

 

ではどうすればいいかというと、商品だけでなく商品群の全体のイメージや価値を売るということです。

 

例えば、若い女性向けのアパレルでいえばただ可愛い服を売るのではなく、「男子に受けの良い愛されモテコーデ」というテーマで、全身コーディネートした商品をセット販売してみてはどうでしょう?

 

このようにテーマやその価値を売ることで、まとめて購入して貰えることが出来ますので、単価アップにつながるでしょう。

 

アイディア4:限定、稀少性

人はいつでも手に入るものに価値は感じません。

そこでしか手に入らないもの、

数量が限られているからこそ長時間並んででも手に入れたい!

と思うものです。

 

かつてはたまごっち。

最近で言えば「妖怪ウォッチ」などがそうでしょうか?

 

○○名様限定販売!などを謳うことでプレミア感や、お客様に対する特別感を出すことができます。

 

アイディア5:贈答用、ギフト用などの専門性

お見舞い専用フルーツショップや結婚式のギフトなどに、特化したショップや商品ジャンルを作ることです。

 

特別な日に送る特別な商品ですので、値段の安さよりも別の部分にこだわる方が多いのです。

商品よりもパッケージの質や見た目の華やかさや、想いが伝わるような一工夫があるか?

などです。

 

車にアニメのキャラなどのイラストを塗装している、通称「痛車(イタシャ)」と呼ばれるものがあります。

この例もいわばアニメ好きのお客様に特化した専門商品の代表的なものです。

 

個人の好き嫌いはこの際置いておくとして、このようなある一定の専門的な層にアプローチする商品というのは、ライバルがあまりいないということもあり価格競争になりにくい、という利点があります。

 

今回紹介した5つのアイディアは、日常で生活していれば必ず見ているようなものばかりです。

しかし、実は何気なく見ている風景にも経営やマーケティングのヒントは隠されているのです。

 

常にアンテナを張ることで、これまでには無かった「気付き」があります。

 

是非一度、あなたの周りを見渡して、あなたのネットショップ運営に役立てるアイディアを発見して、実際に取り入れて試行錯誤を重ねてみて下さい。

 

山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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