ネットショップを運営するには、WEBサイトのデザインを整えたり、継続的に商品登録をしたり、アクセスを集めるための対策を施したりと、ジャンルの異なる様々な仕事を同時並行で進める必要があります。
実店舗を持つ場合と比較して低コストで始められるメリットがある反面、ほぼ全ての業務をパソコンに向かって黙々と遂行しなければならず、膨大な作業時間が掛かってしまうことも珍しくありません。
そこで、今回の記事では、ネットショップ運営を加速する3つの外注化戦略について、具体的な方法なども含めて解説します。
全てを外注する必要はありませんが、自分が苦手とする仕事は積極的に外注し、出来た時間をマーケティングや商品開発などに充てるなど、ネットショップの発展に力を入れてみては如何でしょうか。
外注化戦略①:デザイン
ネットショップ運営をする上で、最も多くの方が苦手とするのが、デザイン関連の業務ではないでしょうか?
ネットショップ全体のデザインや構成から、商品バナーやキャンペーンなどの広告画像、商品写真の加工など、専門的なスキルが求められる分野ですので、プロに外注するか、素人の自分で対応するかで、雲泥の差が付きます。
皆さんがネットショップで買い物する際の気持ちを想像してみてください。
時代遅れのデザインで、サイトの構成も不親切で、商品写真の色合いや写りも不鮮明なネットショップで、買い物をしたいと思うでしょうか?
なんでもネットで購入できる時代だからこそ、店舗の顔になる「デザイン」は、非常に重要な要素になります。
また、サイトの使い勝手や導線もデザインされていないと売上に大きく影響してしまいます。
デザインを改善しただけで売上が上がったケースも多々あります。
なお、弊社では、ネットショップ用のテンプレートを無料で配布しておりますので、是非ご活用下さい。
http://ecnote.jp/free-template/
導線の構築やカートのカスタマイズなど専門性が問われるデザイン関連の業務のご相談も承っておりますので、お気軽にご相談下さい。
外注化戦略②:商品登録
ネットショップを運営する上で、最も頻繁かつ継続的に発生する業務が商品登録です。
特に新規にオープンする際には、まとまった数の商品を登録する必要がありますし、その後も継続的に新商品を登録しなければなりません。
先ほどのデザイン関連の作業と比べると、誰でも簡単にできる業務ではありますが、非常に手間の掛かる地道な作業ですので、ついつい後回しにしてしまいがちです。
ココナラやランサーズなどのクラウドサービスを利用すれば、1商品30~50円程度で、商品登録を外注することができます。
100商品の登録を外注しても3000~5000円程度ですので、商品登録については自分で行わずに外注することをオススメします。
ココナラ:http://coconala.com/
ランサーズ:http://www.lancers.jp
外注化戦略③:集客対策
ネットショップの集客は、実店舗の集客とは大きく異なります。
実際に店舗を構える場合は、人通りの多い通りや百貨店などに出店することで、ある程度は集客を確保することができます。
しかし、ネットショップの集客においては、検索エンジンやソーシャルメディアなどからのアクセスを確保するために、高度なWEBマーケティングの専門性が求められます。
元々WEB関連の仕事をしていた方でもない限りは、ネットショップの集客には非常に大きな苦労をすることになるのです。
そこで、集客対策を専門の業者に外注するという選択肢を考えてみては如何でしょうか?
SEO対策に関しては専門の業者が無数に存在しますし、ソーシャルメディア対策に関しては、前述のココナラで500円~5,000円の安価な価格で様々なサービスが販売されています。
FacebookやTwitterなどの主要なSNSでの拡散サービスが多数出品されていますので、まずは最安値の500円のサービスから、お試し頂くと良いと思います。
また、より直接的にアクセスを購入する手段として、Google AdSenseなどのリスティング広告に出稿することも有効な方法です。
有料広告でアクセスを購入することになりますので、費用対効果などの効果測定が必須ですが、上手く購入に繋がるキーワードを探り当てることができれば、ショップの売上を安定的に高めることができます。
成果に繋がったキーワードのみ、SEO対策も強化することで、より効果的な集客対策が可能になります。
外注化で複数店舗展開も可能に
上手く外注化を進めることで、自由になった時間を使って、複数店舗展開を進めることも可能になります。
ここ数年、Googleなどの検索エンジンのアルゴリズムが大きく変動を繰り返しており、1つのネットショップだけでは長期的に集客や売上を安定させることは困難になりつつあります。
リスクヘッジとして、複数のネットショップを運営することができれば、収益基盤を安定化させることもできるでしょう。
外注化戦略のまとめ
外注を検討する時期については、「利益が出たら外注にもお金を回す」というスタンスの方が少なくありませんが、成功するネットショップ起業家たちは、「利益を上げるために早期に外注を活用する」というスタンスで臨んでいます。
それほど大きな費用が必要なものではありませんので、ぜひ検討してみてください。
コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka
ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。