O2O、オムニチャネルという言葉の登場でお客様への販促活動や集客にオンライン、オフラインの垣根が無くなってきています。
スマートフォンやSNSの普及によりオンライン、オフラインと分けて考えるのではなく、現在の消費者はそれら全てが生活の一部となり密接に絡み合っていると考えていくべきなのです。
それは、これまでにあったポイント制度やメールマーケティングにおいても同じように言えます。
つまり、実店舗で商品を購入したポイントがネットショップでも使えるように(もしくはその逆)ポイントの共有化したり、ネットショップでは当たり前になりつつある、既存顧客へのメールによるマーケティング活動を、店舗で購入されたお客様にも行っていくことで来店頻度の向上に繋げたりすることです。
便宜上メールという言葉を使いますが、実際にはLINEやアプリによるプッシュアップ告知などもこれに含まれます。
要はお客様に対してお店側から情報を送れるようになることが目的だということです。
お客様へお店側から情報を送れるようになることで、キャンペーンの告知やクーポン情報など発信しお客様への販促活動が出来るようになるのです。
最近では、オムニチャネルとメールマーケティングなど一括で管理できるような便利なサービスも出てきています。
今回は、そのようなサービスを導入し、オムニチャネルや販売促進に繋げる方法を説明していきます。
どのように登録してもらえばよいか?
メールマーケティングを行うには、まずはお客様の情報やメールアドレスを登録してもらう必要があります。
しかし、そのような情報を教えることに不安や面倒臭さを感じるお客様は意外と多いものです。
では、どのようにすればスムースに登録して貰えるのでしょうか。
まずは登録することで得られる付加価値をオファーする事です。
ポイントや割引、登録する事で優先的に案内されるイベントなど、店舗の特性にあった付加価値を考えてみましょう。また会員サービスの名称も大変重要です。提供する付加価値の内容がより魅力的に伝わる名称を考えてみましょう。
なお、ポイント会員になってもらうことでカードを発行するかスマホ上で読み取りバーコードを出してポイントをつける事も可能です。
カードではなくスマホであれば財布の中のカードが増えるという方も安心で便利です。
スマホ上でそのままクーポンやメッセージなどもらえるので、PCで送られるメールなどに比べ見てもらえる確率がかなり高くなります。
次に、登録の面倒臭さを少しでも軽減出来る方法を考えてみましょう。
登録に必要な項目を最小限に抑えるだけでも登録率は上がります。
そして、個人情報の取り扱いに関する不安を払拭することも重要です。
どんなメールを送れば効果的か?
では次に、購入された方にどんなメールを送れば良いでしょうか?
メールや情報を送る理由は、またお客様に来店して貰ったりすることが目的です。
どのようなメールを送れば行動してもらえるのでしょうか?
誕生日やイベント時の特別ポイントのお知らせメール
誕生日の月に特別なポイントをプレゼントし、それをメールにてお知らせしてみましょう。
期間限定で使えるポイントは、店舗への来店と購入の期待が持てます。
余談ですが、誕生日などの特別なイベントの時は、メールよりDMを送る方がより効果的です。
ランクアップポイントのお知らせ
お客様の購入頻度や価格にて購入頻度に応じて、ランクが変動するようなシステムが最近増えています。
有名なところで言えば、楽天やYahoo!なんかもそうですね。
購入金額によりランクが決まり、それをアップさせるにはこんな行動が必要ですよ。という案内がくるのです。
あと○○円購入すればランクアップできますよ、というお知らせのメールの配信や、ランクアップすることで得られるメリットを自動で配信させます。
期限切れポイントのお知らせ
有効期限の期日が近くなったポイントをお持ちのお客様に、もう少しでポイント期限が迫っていると教えることで、それまでにポイントを使おうと思って頂けるお客様は多いはずです。
また、それまでお店のことを覚えてなかった休眠客へのアプローチにもなります。
ターゲットメールの配信について
ターゲットメールとは、顧客データや情報を分析し、各ターゲットにあったメールを配信できるサービスです。
より細かいフォローができるようになるため、使い方次第ではあなたの大きな武器になるでしょう。
ターゲットメールの例
・30代の男性の方のみへのメール配信
・今月誕生日のお客様へのバースディメール
・特定の地域の20代の女性向けのメール
このように情報の分析をし上手く利用することで、これまでにない精度の高いメールマーケティングが可能となります。
ターゲットを絞ることで、そのターゲットが知りたい情報や興味のあるコンテンツなど、受け取る人に合わせたメールを作成し配信できるからです。
O2O、オムニチャネルなどの連携を取ることで、より詳細な顧客データを入手することが出来るようになります。
そのデータを基にターゲットにあわせたメールや、戦略的にメールマーケティングを展開していくことができます。
実店舗にメールを使ったマーケティング手法を導入することで、売上を大きく伸ばした例も多く見られます。
あなたもあなたのお店でどんなことができるか?
どんなお客様が多いのか?
これらの顧客情報を分析し販促活動に役立ててみてください。
コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka
ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。
ネットショップの売上改善のご相談を3社限定無料で承っております
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