ネットショップのアクセスと売上をあげるサテライトサイトとは?

サテライトサイト

ネットショップのアクセスアップを実現するためには、検索エンジンからの集客増加、すなわちSEO対策を施して検索結果で上位表示させることが不可欠です。

 

SEO対策は、大きく外部対策(主に被リンク獲得のための施策)と内部対策(サイト内のコンテンツ、ソースコード、内部リンク構築など)に分かれますが、今回の記事では、サテライトサイトという外部のサイトを活用した有効性の高いSEO外部対策について取り上げます。

 

サテライトサイトとは!?

サテライトサイトとは何かご存知ですか?

 

サテライトとは「衛星」という意味で、メインサイト(今回の場合はネットショップ)の周囲に位置する関連サイトのことです。ちょうど、地球に対する月をイメージして頂くと分かり易いかもしれません。

 

サテライトサイトの目的は、メインサイトにリンクを送ることで、メインサイトのSEO外部対策を促進することです。

特に、ネットショップのような商売目的のサイトの場合は、自然発生的な被リンクを獲得することが困難ですので、サテライトサイトからの被リンクや関連記事からの誘導が重要になります。

※被リンクとは、他のサイトからリンクを張られることです。

 

被リンクは量から質の時代へ

2010年頃までは、とにかく被リンクの量を増やすことが、SEO対策で成功する近道でした。

そのため、無料ブログによるサテライトサイトを100個も200個も量産して、大量の被リンクをメインサイトに送るという対策が主流でした。

 

しかし、サテライトサイトの品質は極めて低く、とにかく被リンクの量だけを追求するようになり、低品質なサイトがネット上に氾濫する結果を招きました。

 

そこで、2011年頃から、検索エンジン最大手のGoogleは、被リンクの量よりも質を重視する方向にシフトしています。

無料ブログからの低品質な大量の被リンクよりも、メインサイトとの関連性が高く高品質なサイトからの少数の被リンクの方が、高く評価されるようになったのです。

これは、SEO対策に関する非常に大きなターニングポイントになる出来事でした。

 

ショップと関連性の高いテーマのサテライトサイトが有効

さて、ネットショップを運営する皆さんが、サテライトサイトを活用したSEO外部対策を有効に進め、Googleから評価の高いサイト群(メインのネットショップ+少数のサテライトサイト)を構築するには、どうすればよいのか。ここでは、キャンプ用品を販売するネットショップを運営している場合を例に、サテライトサイトの具体的なプラニングを考えてみたいと思います。

 

【サテライトサイト①:日本全国のキャンプ場まとめサイト】

日本全国のキャンプ場の情報を、47都道府県別にまとめるだけで、47ページ分のコンテンツが作成できます。

日本は北海道から沖縄まで縦に長い国ですので、気候などの条件も異なりますので、各都道府県のページから、その土地に特性に合致した商品を紹介するだけで、非常に有効な被リンク対策になります。

 

【サテライトサイト②:キャンプで役立つノウハウまとめサイト】

キャンプでは、日常の家庭での生活とは違って、様々なノウハウや知恵が必要になります。

テントを立てたり、火を起こしたり、薪を集めたり、魚を釣ったり、自然環境に配慮した調理をしたり。

また、気象条件の変動しやすい大自然を楽しむのがキャンプですから、寝袋や防寒着の選び方など、エリア別に記事にしても良いでしょう。

そうした、キャンプに役立つコンテンツの中から、関連性の高い商品ページのリンクを貼ると効果的です。

 

【サテライトサイト③:キャンピングカーの情報サイト】

キャンプをする際に、多くの方が利用しているのが、キャンピングカーですよね。

おそらく、ネットショップでキャンピングカーを販売することは稀だと思いますが、サテライトサイトであれば、関連性が高ければ問題ありません。

キャンピングカーに関する様々な情報を掲載するコンテンツ豊富なサイトを作成し、その中の記事の一つとして、「キャンピングカーに載せておきたいキャンプ用品まとめ」のような記事を作成して、被リンクを送れば良いでしょう。

 

サテライトサイト単体でもマネタイズ可能

サテライトサイトの主要な目的は、ネットショップにリンクを送ることです。

主従関係で言えば、ネットショップが「主」で、サテライトサイトは「従」です。

実際の作業の時間配分なども、ネットショップに8割、サテライトサイトに2割程度が望ましいと思います。

 

ですが、サテライトサイトとはいえ、しっかりとコンテンツを充実させて高品質なサイトを構築すると、メインのネットショップに負けず劣らずのアクセスを集めるようになる可能性が高いです。

 

そこで、各記事にGoogle AdSenseなどのクリック保証型広告を掲載してマネタイズすることも可能になります。

 

また、先ほどの【サテライトサイト③:キャンピングカーの情報サイト】の例だと、もし運営するネットショップでキャンピングカーを販売していなければ、キャンピングカーのアフィリエイト案件の広告を掲載しても良いでしょう。

 

ネットショップをメインに、サテライトサイトを含めた収益モデルを作ろう

お客様に有益な情報提供することで、信頼関係を築く事も可能になります。

また、ロングテールでお客様のアクセスを集めることも可能になりますので、結果的にメインのネットショップの収益増加にも繋がり易くなります。

 

ネットショップ1個+サテライトサイト複数個から成るサイト群を構築し、ビジネスの重点はネットショップに置きつつ、サイト群全体からのマネタイズを目指すことをオススメします。

 

山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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