この記事を御覧のECサイト運営者の皆さんの中に、既に動画を取り入れている方はいらっしゃますか?
昨年は、HIKAKIN氏やマックスむらい氏など、YouTubeに自作動画をアップして莫大な広告収入を稼ぐYouTuber(ユーチューバー)が大きく脚光を浴びました。
YouTubeは、「第二の検索エンジン」と言われるほど、既に消費者の生活に溶け込んでいます。
2015年は、WEBマーケティングの業界で、YouTubeを積極的に活用する流れが更に加速すると予測されます。
とはいえ、ECサイトで動画を取り入れているのは、まだまだ少数派。今から取り組めば、ECサイトでYouTubeを活用して成功した先駆者になれる可能性もあります。
今回の記事では、ECサイトに特化したYouTube活用法を3つに絞ってご紹介します。
活用法①:テキスト・写真では表現できない部分を動画で伝える!
従来のECサイトは、商品写真とテキスト(商品説明文、スペック情報)で商品の魅力を伝えていました。
しかし、写真とテキストだけでは、伝えられる情報量に限界があり、折角集客した見込み客を、みすみす逃していたケースが多いのが実情です。
そこで、いま注目されているのが動画です。写真やテキストで表現できない部分でも、動画であれば十分に商品の魅力を伝えることができます。
たとえば、カメラやパソコンなどの電化製品であれば、実際の利用シーンや操作性を紹介することで、消費者の「使いこなせるかな?」「本当に使いやすい機種だろうか?」などの疑問・不安を解消して、購入率をアップさせることができます。
洋服やアクセサリーであれば、モデルが実際に身に付けて生活している動画を観せることで、購入意欲を刺激することも可能でしょう。
実店舗とは違い実際に商品を手に取ることができないECサイトだからこそ、テキストと写真だけでなく、積極的に動画も取り入れて、少しでも消費者が知りたいと思う情報を届ける意識が大切です。
活用法②:商品の制作現場や買付現場を動画で紹介する!
ECサイトで商品を購入する消費者は、商品の品質に不安を抱いています。Amazonや楽天市場などの大手ECサイトや、有名ブランドの正規品であれば、そうした不安は抱かれないかもしれません。
しかし、個人や小さな会社が運営する独自型ECサイトでは、「このショップの商品はきちんとした品質なのかな?」といった不安を感じるのが消費者心理です。
そこで、自社製品を販売するECサイトであれば制作現場を撮影したショートムービーを製作しては如何でしょか。
製造現場の様子、向上の様子や仕組み、安全性への取り組み、作業スタッフのインタビューなどを5分程度のムービーにまとめて、トップページやサイドバーに表示するのです。
そうすることで、消費者がショップ自体に安心感を持って貰えれば、商品購入への心理的な足枷が外れ、購買率はアップするでしょう。
また、輸入品などを扱うショップであれば、商品買付の現場をムービーにすると良いでしょう。
バイヤーの商品買付に対するこだわりや、輸入元のショップや生産者のインタビューなどを織り交ぜて、消費者の信頼感を獲得できるようなムービーを作ってみてください。
活用法③:出演者の販売トークで売る!ECサイト版テレビショッピング
販売トークやキャラクターに自信のある方であれば、テレビショッピングのような動画が有効です。
日本では、まだあまり成功例がありませんが、アメリカでは、動画で商品の魅力を伝え、スペックや機能まで紹介し、価格の安さや他社の比較した場合の優位性などもアピールして、商品を販売する成功例が出てきています。
イメージとしては、ジャパネットたかたの高田社長を思い浮かべれば良いでしょう。もちろん、高田社長は日本トップクラスの販売のプロですので、彼と同レベルのクオリティの動画を撮影することは困難だと思います。
しかし、自社が販売する商品のジャンルを考えた際に、意外とイメージにピッタリのキャラクターを持つスタッフがいることは多いのではないでしょうか。
女性用ファッション販売サイトであれば若くて可愛い女性社員だったり、電化製品の販売サイトであれば、機会に詳しそうな誠実な男性社員だったり。
また、営業の仕事の経験がある方であれば、派手な演出の動画を撮ることはできなくても、商品の魅力を分かりやすく伝える動画を撮影することは、意外とできるものです。
顔を出してECサイトの動画に登場することは、躊躇する気持ちもあるかもしれませんが、だからこそ確実に競合ECサイトとの差別化になりますので、ぜひ検討してみてください。
ネットショップ動画マーケティング活用のまとめ
ECサイト運営を含め、今後のWEBマーケティングの業界全体で、YouTubeマーケティングが大きなトレンドになることは確実です。
ただし、写真に比べ撮影や編集に手間も掛かりますし、最初からハイクオリティな動画を製作することは難しいかもしれません。
しかし、だからこそ競合他社よりも一歩早く動画への取り組みを始めることで、将来的な差別化に繋がるのです。ぜひ、できるところから、積極的に動画に取り組んでみてください。
関連記事:動画マーケティングの海外事例はこちら
コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka
ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。
ネットショップの売上改善のご相談を3社限定無料で承っております
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