近年、新たにECサイト事業に参入する個人・企業が増え続けています。
経済産業省が2014年9月に発表した『電子商取引に関する市場調査』によると、2013年には約11億円だったEC市場が、2020年には倍増して約20兆円規模に膨らむと予測されています。
さて、ECサイトへの新規参入が増えるに連れて競合が増えることから、今後ますます競争が激化することが予想されます。
既に集客面で苦戦しているECサイト運営者も少なくないことと思います。
一昔前のようにSEO対策だけで充分な集客を獲得することは困難になりつつあり、リスティング広告の導入を検討する方が増えてきています。
今回の記事では、ECサイトの集客にリスティング広告を使う5つのメリットをご紹介します。
まだ導入していない方は、ぜひこの機会にリスティング広告の活用を検討してみてください。
メリット①:低予算から広告出稿を始められること
一般的に、事業者が広告を出稿する場合、雑誌や新聞の広告の場合は最低でも数十万円単位、テレビCMなどの場合は数千万~億単位の予算が必要になります。
しかし、リスティング広告は、クリック課金型広告ですので、クリック単価や予算を自分で設定することができます。
たとえば、クリック単価30円で入稿して、予算を1000円に設定すると、約30クリックの集客を行うことができ、設定した予算を超える出費はありません。
個人や中小企業など予算規模が小さな事業者にとっても、非常に導入し易いというメリットがあります。
メリット②:効果測定が容易にできること
リスティング広告のメリットとして、効果測定が容易であることが挙げられます。
広告をクリックして自社ECサイトを訪問したユーザーが、サイト内をどのように巡回して、最終的にどのページで離脱したのか、あるいは商品の購入に至ったかなどのデータを無料で確認することができるのです。
テレビCMや雑誌広告などのマス広告の場合、商品やサービスの認知度を飛躍的に高める効果は期待できますが、売上に直結する効果がどの程度あったのか、正確に把握することは不可能です。
そのため、予算に余裕のある大企業などを除いて、オススメできる広告出稿先ではありません。
効果測定が正確にできるため、利益に繋がる(=広告費を経費に含めても利益が上がる)キーワードのみ出稿を続けることができますので、広告出稿への不安を感じることもありません。
メリット③:SEO対策に有効活用できるデータを得られること
リスティング広告を出稿することによって獲得できるデータを活用することで、従来よりも効果的にSEO対策を進めることも可能になります。
リスティング広告で出稿したキーワードの内、実際に商品購入に結びついたキーワードは、購買意欲の高いキーワードだと判断することができます。
そのため、そのキーワードを重点的にSEO対策することで、より購買意欲の高い濃いアクセスをSEO経由で獲得することにも繋がります。
特に立ち上げ直後などでアクセスが極端に少ないECサイトの場合は、リスティング広告でアクセスを購入することによって、初期段階でユーザーに関する様々なデータを確保することは、その後のSEO対策を無駄なく進める上で非常に有効でしょう。
メリット④:広告のターゲットを詳細に指定できること
リスティング広告では、広告を表示するターゲットを詳細に指定することができます。
「性別」「年齢層」「地域」「興味分野」「配信先デバイス」などを指定することで、自社がアプローチしたい顧客層に特化した広告を出稿することができますので、無駄なく効果的に広告宣伝活動ができるのです。
テレビCMであれば番組の視聴者層を参考に、雑誌であれば誌面の内容などを参考に、ある程度のターゲティングは可能ですが、リスティング広告ほど詳細なターゲット設定は不可能です。
大切な広告予算を有効に使うためには、リスティング広告のターゲット設定の機能は非常に大きなメリットがあります。
メリット⑤:広告配信する曜日・時間帯を指定できること
リスティング広告では、広告を配信する「曜日」「時間帯」を詳細に指定することができます。
そのため、「週末の18~24時だけ配信」「平日の9~18時だけ配信」などのカスタマイズが容易にできます。
商品・サービスによって、売れ行きの良い曜日や時間帯は異なります。
最初は1週間を通して24時間の広告配信をした上で、実際に売上の多かった曜日・時間帯に広告予算を集中させることで、より高いコンバージョン率を達成することができるでしょう。
ECサイトの集客でリスティング広告を使うまとめ
今回の記事ではECサイトの集客にリスティング広告を活用する5つのメリットをご紹介しました。
集客にお困りのECサイト運営者の皆様は、ぜひこの機会に、リスティング広告の出稿を検討されてみては如何でしょうか?
コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka
ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。
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