海外の成功事例から学ぶシリーズとして「ビデオコマース（Vコマース）を活用したECサイトの成功事例vol.1～「ショッパラブル動画」とは？」を前回ご紹介致しました。

 

ネットショップでも動画を使ったマーケティングの需要や可能性が高まってますので、早い段階で導入することをオススメ致します。

 

そして導入する際はビジュアルや演出のクオリティよりも、顧客の悩みを解決する事を最優先で考えるとマーケティング、ソリューションツールとしての動画の可能性を活かせると思います。

 

今回も引き続き、ECサイト内で動画コンテンツを活用した「ビデオコマース（VC）」について、特に動画を活用したマーケティングが盛んな海外の事例を紹介するシリーズの第2弾として、世界最大の動画プラットフォーム「YouTube」を活用した手法についてご紹介します。

 

なお、今回も規模も大きく非常に凝った動画の内容ですが、クオリティよりも動画を使って得られる結果や効果を参考にして下さい。

 

YouTubeの専用チャンネル

メーカーやブランド、オンラインショップを含む小売店などが、YouTube上で専用チャンネルを作ってECに活用する手法が注目を集めています。

 

YouTubeで動画を公開する主なメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

 

YouTube動画からECサイトへの流入口を設けることができる

動画内にリンクを設けることができることから、動画で紹介されている商品の購入ページへ誘導しやすいのが特徴です。

 

YouTubeで公開した動画をECサイト内にも活用できる

YouTubeでは動画をサイト内に埋め込むための「埋め込み用コード」を提供しています。

自らのサイト内に動画サイトを作るとなるとコストも手間もかかりますが、YouTubeで公開した動画を容易にサイト内にビデオを埋め込めるというメリットがあります。

 

TwitterやFacebook、Google+といったソーシャルメディアでシェアしてもらいやすい

YouTubeでは動画をソーシャルメディアでシェアするためのリンクを提供していることから、話題を集めやすいのが特徴です。

ただし、ユニークな動画でない限り、拡散しづらいというデメリットもあります。

 

YouTubeのメリットを上手く活用している海外の事例をご紹介します。

1）YouTube動画をサイト流入口にする

■Best Buy　http://www.bestbuy.com

YouTubeチャンネル：http://www.youtube.com/user/bestbuy

 

アメリカの家電量販店であるBest Buyは、以前からソーシャルメディアを上手く活用した手法を用いている会社として知られています。

 

同社のYouTubeチャンネルには、各商品の機能などをスタッフが実際の商品を使って紹介する動画が公開されています。

各動画には購入ページへ遷移するためのリンクが設けられており、その商品が気に入ったら公開できる仕組みができています。

 

例）HP製のプリンタを紹介する動画

http://www.youtube.com/watch?v=WiHh8V01vKs

 

商品紹介だけでなく、メーカーを超えた家電選びのポイントやヒントなども分かりやすく説明する動画もあり、サービスの良さや信頼性など、家電のプロであるということを示すことができています。こちらもオンラインショップサイトへの導線が動画内に設けられています。

 

例）デスクトップを買う前に知っておくべき3つのこと（3 Things to Know Before Buying a Desktop）

http://www.youtube.com/watch?v=koTnK45tbDs

 

また、各動画にはコメント欄も設置。動画の感想だけでなく商品の使い心地などが顧客から寄せられることもあり、顧客とのコミュニケーションの場としても活用されています。

 

2）YouTube動画を使ってブランディングや話題作り

■Old Spice http://www.oldspice.com/en-US/home-page.aspx

YouTubeチャンネル：http://www.youtube.com/user/OldSpice

 

Old Spiceはアメリカで人気の男性向けデオドラントブランドとして知られています。

元NFL選手で俳優のテリー・クルーズが出演するユニークなCMが毎回話題を呼び、YouTubeチャンネル上でもCMをはじめとした動画を多数公開しています。

 

動画はソーシャルメディアなどで拡散され、ネット上でも話題を集めています。動画をきっかけに世界中に商品の存在を知られるようになりました。

 

サイト内でも動画のコーナーを設けています。

http://www.oldspice.com/en-US/videos.aspx

※日本ではほとんど販売されていない商品ですが、「NAVERまとめ」をはじめとしてさまざまな媒体で動画が紹介されているので、動画を通じてOld Spiceの名前を知ったという人も少なくないようです。

http://matome.naver.jp/odai/2134625524807055601

 

動画の最後には商品の詳細ページヘのリンクも貼られており、動画を通じて商品に興味をもった人を上手く誘導する工夫が施されています。

http://www.youtube.com/watch?v=eaOz_pFnX38&list=UU3V6vcmjv20XJcK80g5K5ow

 

上記の事例を参考に、顧客の悩みや不安を解消できる動画をYouTubeチャンネルで公開して、マーケティング、ソリューションツールとして活用してみては如何でしょうか？

 

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