日本トイザらスは2014年7月にサイトをリニューアルしました。
これ以降、同社のオムニチャネル戦略が大きな成果を上げているようです。
※オムニチャネルとは、「オムニ = 全て」のチャネル(実店舗やネットショップ、通販、アプリ、SNSなど)をシームレスに連携し、顧客にアプローチする考え方です。
現在、リニューアルから4カ月経ちました。
同社はリニューアル後の訪問者などについて14年5〜10月の6カ月間で前年同期比を計測した結果、サイトへの訪問数は70.1%増、ページビュー数は65%増、購入件数は54.3%増となりました。
同社は7月のリニューアルとともにオムニチャネル化を推進し、ユーチューブによる動画配信を増やしました。
また、ネットで注文した商品を店舗でも受け取れるサービスなどを開始しました。
これら、Eコマースと店舗販売の連動作戦が功を奏したようです。
リニューアルでウェブからの流入がアップ、結果的に認知度もアップ
10月には再びリニューアルを行っています。2クリックで商品が購入できる新しい機能を追加しました。
また、取扱商品数を3000品から5000品に2000品目増やしました。
これらの結果、前述のようにサイトへの訪問数などが格段にアップしました。
そして、同社のリニューアルの最大の目的は認知度のアップでした。
これについても自然検索の数字として結果が表れているようです。7月のサイトリニューアル前と比較すると、10月度の自然検索数は1.4倍に拡大しました。
同社ではサイト訪問数が上昇したのは、たとえば「おもちゃ」というキーワードで検索すると、同社のサイトが上位になる確率が高くなっているから、つまり、自社サイトの認知が高まったことの結果とみているようです。
また、商品数の増加も見逃せません。 アイテムが増えることで、検索の目的になる対象が増え、結果として検索回数が拡大するからです。
オムニチャネル戦略として考える
最近、オムニチャネル戦略を前提としたウェブのリニューアルや新サービスをリリースする企業が増えてきており、結果も出ているようです。
ネットでの商品購入は大変便利ですが、抵抗がある方も一定数いらっしゃるのも事実です。
また、商品によっては、実物を見てから購入を決めたいという方もいらっしゃいます。
ウェブは計測を行い易いチャネルですので、コンスタントに改善を重ねることで結果が大きく変わります。
なお、改善はネットショップ内だけでの計測ではなく、他チャネルとの連携や相乗効果がどれくらい得られているか計測し判断する事が重要になります。
コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka
ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。
ネットショップの売上改善のご相談を3社限定無料で承っております
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