IROYAの新サービスからみる「オムニチャネル化」と「ショップコンセプト」

IROYA (いろや)

「色からモノを好きになる」をコンセプトにしたセレクトショップ「IROYA(いろや)」が、ネットで好きな商品を選んで店舗で試着・来店予約が可能な「お店に取り寄せサービス(β版)」の提供を11月25日に開始しました。

 

IROYAのEコマースサイトで気になったアイテムを、東京都渋谷区にあるセレクトショップ「IROYA SHIBUYA」にて取り寄せし試着できるサービスです。

 

本サービスは、事前にEコマースサイトで来場予約などの手続きが必要ですが、商品を選択しサイズと来店日時(3日以内)を記入して登録は完了となります。

 

サービス提供の背景

本サービス提供の背景には、他店在庫連動・商品在庫最適化のために「オムニチャネル化」という事業構想と、たくさんの顧客から「仕事が忙しく自宅で商品を受け取ることが難しいため、ECサイトで購入したアイテムを店舗で受け取りたい」「サイトで気に入ったアイテムを、実際に試着してから購入するか検討したい」といったニーズが有り、本サービスが実現したようです。

 

お客様にとっては、ネット(Eコマースサイト)とリアル(セレクトショップ)間の連携がよりシームレスとなり、より利便性の高い購買体験からより高い満足が得られることでしょう。

なお、本サービスの正式版ローンチは 2015 年1月を予定しているようです。

 

また、IROYAは「リテールテイメント」ということを提唱しています。

これは「リテール(小売)」と「エンターテイメント」を組み合わせて顧客に提供するモデルを提唱した造語です。

 

このことからもIROYAでは、顧客に楽しんで貰うということを非常に意識しており、今回の「お店に取り寄せサービス(β版)」も顧客ニーズに応えるだけでなく、もっとショッピングを楽しんで貰いたいという考えから生まれたのかもしれません。

 

ショップコンセプト

ネットショップが増え過ぎた現在、顧客に選ばれるためには、付加価値が必要になります。

その付加価値のひとつにショッピングを楽しんで貰うための「演出」があるのではないでしょうか。

 

ちなみに、IROYAは「色」に特化した「マッチング」や「キュレーション」によって、個人の好きな色(パーソナルカラー)を通じたモノとの出会いを演出するEコマースサイト&セレクトショップです。

 

このようにお店のコンセプト(企画力)がしっかりとしていると「商品の見せ方、売り方、届け方」が明確になり、顧客には魅力的に映る、よい事例だと思います。

 

山中洋史

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。
最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、
クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。

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